「踊ってばかりの国」、好奇心がとどまるところを知らない話

踊ってばかりの国は、サイケデリックロックンロールに分類されるらしいと知ったのは昨日のことだ。

サイケデリック・ロックは、1960年代後半に発生し流行したロック音楽の派生ジャンル。主に、LSDなどのドラッグによる幻覚を、ロックとして再現した音楽のことを指す。 ウィキペディア

なるほど、彼等の曲の持つ妙な陶酔感はそういうわけかと腑に落ちた。どこかノスタルジックでしかしユートピアを感じさせる音楽は、昨年出会ったお気に入りである。

にしても、ドラッグ。ドラッグに興味がないわけではない。けれど法律を犯すつもりもない。どうしても興味に耐えきれなくなったらオランダのコーヒーショップにでも行こうと思っている。国が変われば、善悪の線引きが変わるのだから不思議な話だと思う。

好奇心とか興味とかいう代物には昔から手を焼いていて、小学生の時の塩酸を舐めてみたい衝動だとか、髪の毛は燃えるのかの実験だとか、よくもまぁこの年まで何事もなく生きてこられたものだと思う。幸い大きな怪我もなく、あえていうなら計3本骨を折ったぐらいで。

この好奇心というものは、危険の導火線であると同時にわたしの知識欲の根本にもなっていてどうにも手放せない。手放したいと思ってお別れできるものでもないのだけれど。

ここのところのその好奇心の向かう先は冒頭のバンドである。踊ってばかりの国。このブログのタイトルのもじり元だ。
彼等は往々にしてバンドがそうであるようにメンバーの脱退と加入を繰り返していて、初期のメンバーと今のメンバーがそっくり違うらしい。初期の踊ってばかりの国と今の踊ってばかりの国は、果たして同じバンドと言い得るのだろうか。

細かいことは置いておいて、お気に入りの曲がある。いくつもある。「青いピアス」はその1つだ。ボーカル曰く、パートナーさんへのラブソングだという。
優しくふたりの思い出をなぞっていく歌詞が穏やかで、優しい。

夜は酒を飲んで レコード回して
君は僕に 夜の越え方授けてくれた

春の夜はまだ長くて、ひとりではどうにも越えがたいから、踊ってばかりの国を聴いている。


青いピアス

青いピアス