Monstaxハイタッチ会:4年前の話

昔に書いたもので、テンションが高すぎて恥ずかしかったので手直しをした。愛すべき......




2017年5月のmonsta xのhero japanese ver.のリリイベに行った。

いつもはお茶の間オタクなのだけれども、前々から気になっていたモネクなのでせっかく日本に来てくれるなら会いに行ってみようかなと思い立った。

特典はシングル1枚につきスクラッチが1枚ついていて、削るとハイタッチ券もしくはプレゼント応募券(実質外れ)が当たるという仕組み。まあ新人だからそう倍率も高くないだろうと、とりあえず限定2種類、通常4枚の6枚を買ってみたところ、見事に全敗した。
前に推していたグループがほぼ日本でしか活動しない小規模なグループだったこともあり、他のアイドルの接触イベントってこんなに倍率が高いんだなぁ、とタワレコの近くのマックで呆然とした。

多分7000円ぐらい払っていた。それ以上のお金はバイト禁止の高校生には厳しく、半分諦めかけていたところ、 Twitterで仲良くしていたお姉さんが1枚ハイタッチ券を分けてくれた。感謝してもしきれない。

Twittterでもメルカリでも、ハイタッチ券は10000円前後を相場に出回っていて、3000円で出品されたものは秒で落札されていた。

そんなわけで、渋谷のポップストアで好きなメンバーのネームプレートを購入し、いざ炎天下のリリイベへと向かった。誘ったEXO-Lの友人には、暑いのが嫌だと断られてしまった。会場に着くと、そこには人の群れ、群れ、群れ。驚くほどに人が多く、帰ろうかとすら思った。
優先エリアの抽選が始まる3時間前ぐらいに入場したにもかかわらず、大きな建物をぐるっと半周する長さの列ができていた。友人を無理矢理連れてこなくてよかった。次の日あたりから友達ではなくなっていたかもしれない。興味ない友達無理やり連れてこなくて良かった。

ハイタッチだけではなくフリーライブもあったので、なおさら人が多かったのかもしれない。お店の前から人を退かそうと、スタッフさんがとても苦労していた。
年齢層はおそらく高校生〜大学生が中心で、ARMYなど他のグループのファンもも多かった。うんざりするような日差しと待ち時間の中、それ外せばいいのになぁと眺めた黒いリュックにつけられた他のアイドルの名札を眺めていた。大きなカメラを持った人たちは踏み台を持参していた。

強い日差しの下舞い踊る彼らを人の頭越しに眺めたのち、ハイタッチ会へと移った。ハイタッチ会は優先エリアの人から始まったのだけれど、これまたうんざりするほど並んだ。Twitterで「まるで大名行列」と揶揄されているのをみた時は思わず膝を打ったほどだ。複数枚ハイタッチ券を所持していた人も、並び疲れたのか路上で他の人に売っていた。

長い間アスファルトを踏んだ末に、やっとハイタッチの順番が迫ってきた。譲ってもらった券は、ミニョク、ジュホン、ウォノのいるBレーン用のものだった。小学校の運動会で並んでいるテントのような設備の中、手前からミニョク、ジュホン、ウォノの順に並んでいた。

いざ彼らを目にして、なんともいえない気分になった。家庭環境から、人の顔色を伺うのは人一倍得意だけれど、多分わたしでなくても顔を見た瞬間に察する疲れ。ミニョクのこわばった笑顔に申し訳なさが募った。ジュホンは疲れを滲ませて緩く笑っていた。
ウォノは微笑みを浮かべつつ日本語でファンサービスをしてくれた。それがいっそう辛かった。
噂によると最後の方はファンサービスの嵐でどっかんどっかん湧いていたらしい。

そのまますごすごと駅に戻り、電車に乗り込み、残り充電が少ない携帯にイヤホンを刺してbacknumberを流しながら別の予定の待ち合わせ場所へ向かった。すこし涙が出た。お小遣いももらえない貧乏学生だから、5000円使うのにも勇気がいる。そして、勉強に費すこともできたはずの時間。

私こんなお金と時間をかけて何がしたかったんだろう。そう、ひどい無気力感に襲われて、電車の隅っこの席でバレないように寝たふりをしながら泣いていた。


アイドルは結局は人間なわけで、いつでも望んだ通りのなにかを返してくれるわけじゃない。当たり前だ。わたしは接触イベントに向いてないのかもな、と思う。オタク活動、きちんと自分で選ばなきゃね。みたいものだけみて、したいことだけしよう。ハッピーでいないと。